医療の現場に立つ事は幼いころからの夢でした
すいぶん昔の話ですが、病床でお亡くなりになった女性患者さんの事を今も忘れません。
誰かの心臓の音を意識したことはありますか
その患者さんは、二十歳前後の息子さんがいらっしゃるお母さんでした。
ご家族4人で揃って最後の時間を過ごしていた時です。お父さんは息子さん達に「ほら、お母さんの心臓の音、よく聴いておけ。」と言いました。
頷くとそっと近づき、二人の息子さんたちが交代で、静かに胸に耳を当てている姿を見て、大変こみ上げるものがありました。
昔、お母さんのお腹の中で当たり前に聞いていた音、暫く直接聞く事もなかったでしょうが、聞けなくなる現実がそこにありました。本当に静かな時間でした。
お別れの時に何を思うのでしょうか
もうお話をすることもできない中で、まだ肌が温かいお母さんも、その触れる感覚をどう感じていらっしゃったのでしょうか。息子さんたちも決して忘れる事のない時間になったと思います。
生きている私たちにできること
医療の現場で、色々な場面に立ち会ってきました。辛い事、うれしい事、疲れる事、奮い立たせること・・・。 日々それぞれの方の人生に関わる身として何ができるか常に考えてきました。その瞬間に意味が無いように見えても、実はしばらくしてそれが心の支えになれていたこともあります。人は手一杯の時には気づけない事も、生きている限り後々意味を見出すことも出来るのです。
私がこれから取り組みたい事
子供の頃から僻地医療に興味があったこともあり、いつしか、医療が不足する地域で働くようになりました。都会と地方とでの共通点や違いを体感しましたが、それは、大切な経験になりました。どこで暮らしても、命に関わって働けたことを有難く思いました。
先にお話しした女性のように誰しも最後の日はやってきます。準備ができる方・突然の方、様々です。私が関わる方たちが、笑顔になったり、ほっとしてくれたり、その方の一日や最後の日の迎え方や未来に向けての心もちが、温かくなることを願います。
誰にも限界や人生の波はあります
お勤めする者として出来る事には、自分なりの色を出せる限界を感じた私は、自分らしくできる、ここでの取り組みをしていきたいと思うようになりました。
文才の有無で、分かり辛い内容や表現があるかもしれませんが、素直に考えて書いていきます。「そのような考え方もあるのね」と、ご理解いただけたら幸いです。
本来は
直接お顔を見て、顔色や気配、体温、眼差しの様子、呼吸、声色、姿勢、動作など様々な事からヒントを得て、瞬時に対応を変化させたい思いもありますが、気軽に利用できることを優先し、まずはどこからでもご縁のあった方との会話は、ゆくゆく音声を活用する事を考えていきたいと考えています。対話や口調、間を感じ取りながら、より良いMeeting空間と目指したいです。
今、思い悩んでいたとして、日々変化する体調や気分に振り回されながらも、言語化できた言葉があなたからのヒントだと素直に受け止めます。上手く話せなくても、それが自然な事でもあり、話すうちに整理できる事や次につながる事は、必ずあるでしょう。「やらない」よりも「やってみる(話してみる)自分」をまずご自分で素晴らしいと評価していただけると嬉しく思います。
最後に
沢山のネット情報がある中で、何らかのご縁で訪れて最後まで目を通していただき有難うございます。良かったら、また訪れてくださいね。